ミニフロ〜その9.5

続二拓♀です…

9の続き。ベタベタ新婚さんっぽい二拓♀がいます…

もうこれってバカップルじゃね?って思えてきたw

拓ちゃん視点です。

 

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Sweet Lovers Day

 

朝起きると、そこはいつもと違う殺風景な白い壁に四方を囲まれた部屋だった。

「…あっそうか。俺、昨日から輝二と暮らし始めたんだっけ?」

まだ片付けきれてない荷物の詰まった僅かばかりのダンボールが、部屋の隅にごちゃっと寄せ集められたまま、転がっているのを眺めながら、ふと思うことは昨夜のことだった。

「もしかして…俺、途中で寝ちまったとか??」

ぼさぼさの髪と、部屋着のままの姿の自分をふと鏡越しに見やりながら、俺は片付けの最中にそのまま眠ってしまったらしいことに気づかされる。

「たぶん、輝二が俺の部屋まで運んでくれたんだろうな」

ベッドの上で目覚めたってことはそうだろう。

そう思いながら、俺は目の前のカーテンを引き、新鮮な空気とともに、見慣れない窓の外の光景を眺め、大きく伸びをした。

季節は4月、新居であるこのマンションの2階からも満開に咲き誇る桜並木がよく見える。

俺と輝二はマジ土下座してまで、真剣に俺たちの固い決意と意志を伝え、何とか互いの両親に1つ屋根の下で暮らす許可をもらって、昨日から新しい生活をはじめた。

俺はまだ研修中の身ではあるけど、何とか新生活のスタート前に、この新地で見つけた勤め先で、新社会人としての一歩を踏み出した。

幼い頃から慣れ親しんだ自由が丘を離れ、見知らぬ土地に輝二と2人きり。

泉たちとはまた、昔のようにたまにしか会えなくなっちまったけど、それでも俺は輝二と一緒にいられれば、それだけであの頃より寂しさを感じることはなくなったから。

「輝二〜?」

軽く身支度を整えてから、輝二の部屋の戸をノックしてから、遠慮がちに部屋の中を覗いてみる。

「あれ?いねえでやんの」

出かけたのかと思い、玄関へ出てみれば、やっぱり輝二の靴がない。

「朝飯でも買いに行ったのかな?だったら俺のこと、起こしてくれても良かったのにさ」

--どこへ行くにもこれからは一緒がいい。

そんなこと口が裂けても恥ずかしくて言えないけど、でも本当は片時も離れたくない甘えん坊な自分がここにいる。

たぶん一度でも深く繋がったせいかもしれない。

案外いくとこまでいってしまえば、その前までの恥じらいとか、照れとかで素直になれなかったのが、嘘のように正直な気持ちを前に出せるものだ。

今までよりもっと俺は輝二に依存してる。

バカなくらいに、アイツにベタ惚れになってる。

だから、今こうして四六時中一緒にいられるようになった1日の始まりだからこそ、最初に見たかったのは輝二の顔だったのにさ。

しかし今、俺が見てるのはテレビの向こうで、にこやかに笑うニュース番組の親父の顔だった。

「なんだよ。輝二ん奴、おっせえーなぁ。先に飯食っちゃおうかな?」

とは口で言ったものの、冷蔵庫に入っているものはごく僅かな食料のみ。

「ヨーグルトと食パン…後、牛乳があるか。…後は卵に…。う〜、これじゃあろくなもん作れねえよな」

いちおうデジタルワールドのハンバーガー事件の件では、俺も料理が『ど下手』だと言われもしたけど、別に作れないわけじゃない。

ただ味覚音痴だろ?ってよく言われるけど…。

まあ、それ言ったら輝二だって似たようなもんだし。ちゃんとしたレシピさえあれば、俺も輝二も人並みに食える飯は作れる。

けど、自分なりにあれこれ工夫して…になると、また凄いものを作りかねないため、仕方なく俺は冷蔵庫を閉めた。

「お〜そ〜い〜!死ぬ!腹減りすぎて死ぬ!いくら、昨日の夜付き合ってやれなかったからってこの仕打ちはひどすぎるだろ…輝二のバカ野郎!バカ…バカバカバカ」

「誰がバカだって?」

「はわっ!こっ輝二!おまっいつ帰っ」

テレビの前の長椅子に突っ伏しながら、クッションに顔を埋めて足をじたばたさせて空腹を紛らしていると、スッと輝二の声が頭上から降り注ぎ、びっくりして顔を上げれば、白いレジ袋が目の前に下げられていて。

「あっ飯!」

「俺のことバカという奴にはやれないな」

慌てて手を伸ばせば、ひょいっと高々とそれを引き上げられ、俺の両手は虚しく空を掻く。

輝二は悪戯っぽい笑みを浮かべながら、空腹の身にはたまらないおいしい匂いを醸し出すレジ袋を高々と上げたまま、俺を見下ろしている。

「う〜…お願い。輝二くぅ〜ん。許してぇ」

「うっ…きしょっ!おまえ、それだけはやめた方がいいぞ。向いてない。その甘え声」

「なんだよ!せっかく俺が出しうる限りの色気全開で迫ったってのに、何も感じないのかよ!それでも俺の恋人かっての!」

輝二の腰にしがみついたままの姿勢で、おもいっきりむくれてみせれば、優しく頭を撫でられ、その気持ちよさにまどろんでしまう。

「なんだ。気持ちいいのか?」

「ん?…う〜ん。みたいだ。なんか今まで髪梳かしてもらってたせいかな?なんか輝二にこうしてもらうとすごく気持ちよくて眠くなる」

「おまえが由宇に、にゃんこ体質って言われたのが今なら分かるような気がするよ」

スッと俺の隣に腰を下ろすと、輝二は弁当の入った袋を目の前のテーブルの前に置き、代わりに俺の腰を引き寄せ、優しくキスしてくれた。

「猫は相変わらずダメだが、にゃんこ体質な拓也は好きかもな。できれば、わんこ体質の方が俺的には申し分ないんだが…」

「それってさ、俺にご主人様(輝二)に従順になれってことか?」

「まっそんなとこだな」

軽く冗談を交えながら、もう一度だけ俺の頭を撫でて、輝二は「それじゃ飯にするか」といって、俺の前にほっかほかのお弁当を差し出してくれる。

「うわっ!うまそう!!いっただきまーす!」

「お茶いれてきてやる」

我慢して待ってた甲斐があったもんだ。

寂しく1人で適当にパンとヨーグルトに牛乳だけで朝飯済ますより、こうして輝二と一緒に食べる朝飯の方が何倍もおいしく感じられる。

「ほらっご飯粒ついてるぞ」

「ひぁっ…バカッ!恥ずかしいだろ。それにそういうのって指先でつまんでとるもんじゃないか?普通」

「俺の場合は違うんだよ。なにせ、わんこ体質だからな」

ほっぺについたご飯粒を輝二が器用に舌先で舐めとって、俺は反射的に顔を真っ赤にして軽くパニクってしまう。

そんな俺を優しいまなざしで見つめてくれる輝二。

この柔らかな視線は俺にしか見せないものだって、最近になって気づいた。

他の女の子には絶対に見せない顔。

泉にだって見せたことがないんだ。

それがとっても嬉しい。

だって、この顔だけは、俺だけが見ることのできる輝二の一番素敵な笑顔だからな。

これからは毎日、こんな風に楽しいのだろうか?

時間が経つのを忘れるほど、幸せで満たされて心地よい世界。

朝飯をしっかりとって、ようやく元気が出てきたところで、輝二が「出かけないか?」と声を掛けてきた。

「少しずつでもさ、この殺風景な部屋に生活感を持たせたいだろ?俺とおまえのさ」

「うん!行く!!朝はおまえ、勝手に出かけちゃったけどな」

「ああ、朝な。習慣なんだよ。1時間ほど散歩するのが」

「へえ。おまえ、今までずっとそんなことしてたんだ」

「ああ。シュバルツが死ぬ前までは、アイツ連れての朝の散歩が日課だったけど、アイツがいなくなってからは1人で続けてた」

「そっか。だったらさ、明日からは俺と一緒にしよう!な?」

「かまわないが…おまえ、ちゃんと起きられるか?」

「う…できる限り、がんばる。けど無理だったら起こし来てくれないかなあ?なんて」

「分かった。じゃあ、約束な。とはいえ、昨日もおまえから言い出しといて約束破ったからな。あまり信用はできないか」

「あ…あれは…まあ、今夜埋め合わせするとして…な?」

「まあ、いいさ。じゃ、行くとするか」

「うん!」

輝二が差し出した手をとって、2人で外へ飛び出していく。

何もかもが新鮮で、何もかもが眩しくて楽しくて、まるで子供に戻ったみたいに無邪気にはしゃいでしまう。

そんな中、ふと俺の目に飛び込んできたショーウインドウに煌く純白のウエディングドレス。

おもわず足を止め、魅入ってしまう。

「拓也が着たらきっと綺麗だろうな」

「ふぇっ///こっ輝二…バッバカ言うな」

俺が足を止めたことに、引っ張られた手で気づいたのか、輝二が隣に立ちながら、俺が見つめているドレスを眺め、飾らない言葉でさらりと恥ずかしいことを口にしたのを聞いて、俺は真っ赤になってしまう。

「やっぱり拓也は着るとしたらウエディングドレスがいいか?」

「え?ん〜考えたことない。でもさ…こういうの見てると、いいなとは思えるようになった」

「いつか着られる日が来るからな。その時は俺のためだけの最高の花嫁になってくれよ」

「うん…俺、輝二との結婚式、少しでも早く挙げられるように、明日から仕事めいっぱいがんばるからな」

「俺も…将来のために大学でしっかりと勉強して、おまえと…いつか生まれてくる俺たちの子供のためにも、いい夫であり父親になろうと思う」

「俺も…そうなれるようにもっと強くなる。輝二といつか家族になる子供のためにも…」

キュッと輝二の右手を強く握れば、それに答えるように輝二も強く握り返してくれる。

「今はまだ、俺たち大人でも子供でもない中途半端な存在だけど、2人一緒ならこの先どんなことがあっても乗り越えていける気がするんだ。…拓也がいるから」

「俺も…輝二がいれば、輝二さえいれば生きてける。だから…ずっとこの手を離さないでくれよな」

「ああ…おまえもな」

「うん…」

そっと互いの両手を重ね合わせれば、卒業式の終わりに棗先生から餞別として、譲り受けたペアリングが光を浴びて輝く。

 

今は仮初の夫婦かもしれない。

けど、遠くない未来に必ずあの時の約束を2人で叶えるから---。

だから、繋ぎあった手はずっとこのままで

2人、永遠に離れることのない絆を結んで歩き出す。

これから先も、この想いは変わらずに

キミと2人で---。

 

終わり

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最後の1文はブログ上では9の方で締めに使ってたんですが、サイトログに移行した際に9.5の締めに移動させていただきましたw

いつかのウエディング!!

描けたらいいな〜w姫抱っこで二拓♀ウエディング!!

にょ拓の脚線美が覗くミニスカドレスがいいなあw

と結局、妄想で終わるんだろうなあ…あ〜思ったとおりの構図でさらっと描ける画力が欲しいわ〜い!!

なんかここまで書いちゃうと、さりげに二拓♀オーラスっぽく見えて、完全燃焼しちまったように思える…。

後はもうギャグ寄りのしか残らないよ…。

それか二世絡みのヤツか…高校生フロ版のシリアスでif ストーリーエンドがあるか!

もうなにやってんのか、自分でも分からない!!

今はいいけど、どうせ恭理んときみたいに後でやりすぎだ!って自分ツッコミするんだよ。

だから、とことんエロは自粛しよう…たとえ、微エロでもw