メイド喫茶

こちらは泉視点でお送りしてます。
ほとんど泉と拓也の会話。

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「これ、どうしたんだ?」

「コスプレが趣味のお姉さんから借りたの」

「泉ってお姉さんいたっけ?」

「近所のお姉さんよ。なんかこれもイベントとかで着たときのだって言ってたわ。もう着られるサイズじゃなくなっちゃったから良かったら使って〜て。友達の分と2着貸してくれたのw」

とりあえず着てみて!と私は拓也に1着押しつけた。

文化祭でのウチのクラスの出し物のメイド喫茶で着るにもいいとは思うんだけど、2着しかないから他の女の子にまわせないし、実際には着られなくなっちゃったけど、せっかくもらったものだしね。

それに「着た写真撮って私にちょうだいね」なんて言われちゃってるし、いちおう着ておかないと…

文化祭終了後の校舎内。

ウチのクラスは早々に片付けも終わったし、後夜祭の時間まで少し余ったところでちょうどいいかな?と思って、私は拓也にこれからはじまる特別コースに招待したお客さんのために、メイド服を着てもらうことにした。

すでにトイレで着替えを済ませてきた私は、余り物のケーキを4切れと自販機で適当に買い揃えたあったかい紅茶やコーヒーの缶と、借りてきたティーセットを寄せ集めた机の上に並べていく。

拓也が着替えを終えて帰ってくるころには、お客さんとして招待した4人も来る時間だろうし、臨時のメイド喫茶の開店よw

「泉〜…さっきそこんとこの角で輝二たちの姿みたんだけど…まさか、こっち向かってるとかないよな?」

バタン!と大きな音を立て、扉を閉めながらメイド服はしっかりと着こんで拓也が、無造作に折りたたんだ制服を腕に抱えて飛び込んできた。

あらら?予定より早く来ちゃったかな?みんな。

まさか拓也に先に気づかれちゃったなんてちょっと作戦失敗?

まあ、いいかな。お客さんはそのうちくるし、もう開店しちゃったわけだし。

私は笑顔で拓也に一言。

「私が招待したのよ」

「…ちょっと待てよ!俺、聞いてないぞ!!友樹や純平はともかく…輝二に輝一までも?」

「だって、2人は来れなかったから…。ちょっとでも、拓也からご奉仕してもらったら喜ぶかなってw強いていうなら、メニューはこうね。まずは拓也のメイド姿を見て堪能してもらって、その後一緒に記念撮影でもして、ついでにそうね〜「ご主人様、あーん」とかしてあげたらどうかな?」

「おい…ちょっとどころじゃないほどご奉仕させてるじゃねーか」

「いいじゃないwもしかしたら、友樹がうらやましがるかもしれないから、ギュッて抱きしめてあげなさいよ。純平は私が特別に見てあげるから、拓也は3人の相手してあげてね」

「おい…しかも担当する数まで違うぞ」

などと私と拓也が話し合っているうちに、輝二たちがきたみたい。

約束した空き教室の前に彼らの話し声が聞こえるもの。

「拓也がメイドなんてできるのか?」

「なんか泉が本格的なメイド服を借りてきたらしいよ。どんな服なんだろうね」

「拓也お姉ちゃんなら、何着ても可愛いよw」

「泉ちゃんだって可愛いぞ」

「…まさか、空けた瞬間、拓也が『おかえりなさいませ、ご主人様』とかいうんじゃないだろうな?」

「メイド喫茶だもん。当然だよ。それに僕、拓也お姉ちゃんが出ているときにクラスの方の行って来たけど、ちゃんと接客してくれたよ」

「輝二に対してはツンデレメイドになりそうで面白そうだなあ」

「泉ちゃんに2度もご主人様って言ってもらえるのか。おし!早く入ろうぜ」

純平が扉に手をかけたっぽいシルエットがすりガラス越しに映った。

「それじゃあ、拓也。もう逃げられないわよw」

「う…輝二にもやるのか?」

「当然じゃない。ここはメイド喫茶ですからね。大丈夫よ。さっきみたいに営業スマイル振りまいてれば、なんなくこなせるわ!」

「輝二じゃない輝二じゃない…これから来るのはかぼちゃだ、いもだ、カスだ」

最後の一言はひどい表現ね…

拓也ったらメイドしてる間、ずっと来る人、来る人そんな目で見ていたのかしら?

--ガラガラと戸が開き、純平たちが入ってきた。

「おっじゃましま〜す!泉ちゃんw」

「拓也お姉ちゃん、また来たよ〜」

「……(拓也…なのか?)」

「やっぱり拓也、可愛いね。すごく似合ってるよ」

「ほら、拓也ご挨拶から」

「う…」

「せ〜の」

「「おかえりなさいませ!ご主人様」」

終わり


--後のことは読み手が想像するようになっているので、ここまで。
いちおう泉がメニュー一覧は挙げていたので流れ的にはそんな感じ。
後は脳内妄想で完全補完!
イメージしろ!!
というわけです。