| ミニフロ〜その18 転換小説公開記念特別号。 本日は輝二♀、乙女拓♀(一人称が私)、泉♂をイメージで読んでください。 視点は泉♂さんかな? いちおうカプなしギャグもの。一兄視点はいろいろと危険すぎる! :;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+ コスって拓ちゃん2〜一兄、炎のリベンジ編 私と輝二の性転換、そして拓也の性格がちょっとおかしくなってから3日目のこと。 最初は本気で心配し、気遣ってくれていた輝一くんが、またいつもの悪い癖を取り戻したのは---。 それは放課後のことだった。 輝一くんが大きな紙袋を抱えて、私たちの教室へと入ってきた時、私は本能的に何かあると察した。 「拓也〜。輝…コウミちゃ〜ん。お兄さんが君たちにいいものを持ってきてあげたよ〜」 まだクラスには数人ほど生徒が残っていたこともあってか、輝一くんは私と輝二が、元の性に戻るまでの間、名乗っている仮名で輝二のことを呼びながら、拓也の席の上に例の紙袋を置いた。 「輝一くん。それはなんだい?」 「ああ。いず…ソルジェンテくん。これはだね。今しかできないことを実現するために、俺が3日かかりで作り上げた自信作だよ!」 私が男として輝一に話しかければ、輝一もそれに合わせて、私の仮名を口にして、紙袋の中身を取り出してみせた。 「あら、可愛らしいお洋服ですね」 拓也が相変わらず聞くと身の毛がおもわずよだつような、女の子女の子した言葉で輝一に感想を述べ、にっこりと華の咲くような笑みを浮かべる。 今までの拓也を知っている私たちにとってはある意味、違和感ありまくりというとこだけど、周囲の男子生徒は色めきだって「可愛い」とか囁いてる始末だ。 輝二はその言葉をしっかりと拾ったらしく、おもわずと言ったところか、拓也の背後から物凄い殺気を放って、周囲の男子生徒を一瞥する。 男子生徒は一斉にうっと顔を青ざめるも、すぐに「源さんの方が可愛いかなあ?」と睨まれた意味を勘違いして、ひそひそ声で輝二もとい源コウミを褒め讃える。 輝二はその言葉たちに、おもわず背筋が凍りつくの感じたのか、すぐに彼らを睨むのをやめたようだ。 拓也のことで目を光らせるよりも今は自身の身も案じなければならないのだから、大変だ。 その間にも、輝一くんは乙女拓也にフリフリのピンクのスカートを勧めながら、試着してほしいと頼んでいる。 「ええ〜でも、そんなこと言われても困ります〜。だって、それぇその…はっ恥ずかしいですから」 ありえない! なに?あのぶりっ子拓也。きしょい!きしょすぎるわ! 内心、そう思いながらも下手に口に出すことも、輝一くんの妨害をすることも、今の知り合い程度に過ぎない関係である男としての私の立場からじゃできない。 おとなしく腕を組み、窓際に背を持たせながら、様子を伺っていると、まさかの乙女拓也が折れた? いそいそと輝一が差し出した衣装を手に立ち上がった? うそ、着替えにいくっての? と思って、目を丸くしてみていると、乙女拓也。ふと足を止めて、一言。 「あの…こっちは?」 と、気になる紙袋の底に、まだしまったままの衣装を引っ張り出して輝一に聞いている。 あの子、まさかそっちも着るとか??何、サービスしてるのよ! さすがに止めた方がいいかと理由をつけて、口を挟もうとしたところへ輝一くんが返した言葉に、私は言葉を失った。 「ああ。これはコウミちゃん用だよ〜。メイド服作ってみたんだ〜w」 「んなっ?!なんで、お…いや、ワタシのを〜?」 おもわず、素でツッコミそうになったのを寸でで押さえ、輝二はコウミとしての演技を何とか持ってきつつも、実の兄の輝一を見る目は殺気立っていた。 「いや、だってさ。拓也だけじゃかわいそうかな?って思って。それでコウミちゃんにも作ってあげたんだけど、もちろん。着てくれるよね〜?」 しかし、輝一くんもそう簡単に引く気はないようだ。 周りの男子の期待を寄せる目を味方に、青地に可愛らしい黒リボンと真っ白なフリルのついたエプロンを輝二の眼前に突き出しながら、チラリと拓也へと視線を向ける。 「ねえ、拓也?拓也も1人でこんな恥ずかしい衣装着るよりかはコウミちゃんが一緒の方がいいよねえ?」 「でも…コウミちゃんが嫌がってるみたいだし〜。でも、私。コウミちゃんが一緒だといいなあ」 などど、うるうるおめめで懇願すれば、輝二よりもむしろ周りの男子が好反応。 でも、これで輝二はかなり厳しい状況になったわね。 今、乙女拓也はコウミ=輝二に信じられないくらいベッタリしてる。 そのことを踏まえると、輝二としてはこの要求下手に突き返せない状況にこれで、間違いなく追い込まれたわけなんだしね。 しばらくの沈黙。 輝一くんの勝った!といわんばかりの余裕に満ちた笑み。 「わっ分かった。でも、ちょっちょっとだけだから…ね!」 何?そのツンデレ台詞。 輝二は輝一からメイド服をひったくると、嬉しそうにピョコピョコはしゃぐ乙女拓也の手を引っ張って、近くのトイレへと駆け込んでいった。 「おい!写真部!写真部呼べ!」 「いつ戻ってくっかわかんねえんだから、急げよ!」 「そうだ!携帯!携帯に写メっとこっと!」 「おーい!おまえら、神原とコウミちゃんがメイドコスするらしいぞ!」 なんか物凄い騒ぎになってるんですけど… 数分後---。 主役登場よりも前に、まだ校舎内に残っていた男子生徒の半数が、教室にわやわやと集まっていた。 誰が率先して片付け始めたのか、机も椅子もしっかりと後ろに片付けられて、代わりに次々と携帯、デジカメを手にした男子生徒が我先にと入ってくる。 よくよく見れば、明らかに部活動中です。みたいなのも来てるし…。3年生の姿まである。 「何なに?織本くん。この騒ぎ」 バッグを肩に提げ、他の3年男子と一緒になだれ込んで来たのは純平のようだ。 「ちょっとね。これから神原さんと源さんのコスプレ撮影会がはじまるようなんだよね〜。まっボクは面白そうだからいるだけなんだけどさ」 この後、可愛いうさぎ耳にへそ出し、フリスカ姿の乙女拓也と、ミニスカ、オバニ姿のメイド輝二もといコウミが、着替えを終え、トイレから出てきたのだが、そこからでも分かる自分たちのクラス前の尋常じゃない騒ぎ。 当然、2人はすぐさまトイレに戻り、着替えなおそうとしたのだが、その前に目ざとい男子に気づかれ、仕方なくその格好のまま、2人揃って逃げ出した挙句、物凄い壮絶な追いかけっこが校内で起こったことはいうまでもない。 そして、棗先生がさらにそれを煽り、変な大会名までつけて、2人を余計追い込み(乙女拓也)を泣かせ、コウミ(輝二)に物凄い恨まれたんだけどね。 -end- :;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+ ちなみに2人に触ることができた先着10名のみに、2人との撮影会+ハグする権利を先生が与えた大会の褒賞らしい。 そのせいで、鬼ごっこが鬼気迫る本物の鬼ごっこへと変貌したこともまたいうまでもないか。 なお、コウミちゃんのメイド服は見たい人がいればイメージ絵作りますねw(いちおうもう二♀はやらないつもりなんで) 乙女拓也のうさぎコスってのはすでに公開済みのキュートモンコスのことです。 さりげに輝一リクで「キュッ」とポージング指導まで受けてやってたりもする。 |