ミニフロ〜その14

今回は久々の友樹くん視点ですw

本当はこの子も参戦させたかったが、双子の静かなる戦いが怖いので黙って見てたような??

最後に拓ちゃんが少し大変な目にあいます…

だって彼女はウチのいぢられキャラもといアイドルだからw

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ウォーターボトルで潤して

「後は泉と純平だけかあ。にしても、おっせぇなあ」

今日は僕らがはじめて出会った日。

あの日、あの時、あの場所で、僕らが出会った記念すべき日。

そう拓也お兄ちゃん(今はお姉ちゃんだけど)が言い出してから、毎年僕らは必ずこの日だけは僅かな時間だけでもと、決まって最後に別れた公園で落ち合うようになっていた。

あの頃は本当にこの日だけが、唯一僕たちが確実に全員揃って会える日だったんだけど、今年からそれが変わった。

僕以外のみんなは同じ高校へ通うようになったからだ。

でも、拓也お姉ちゃんは今年も変わらずにここで会おうってメールくれて…

僕たちは学校が終わった帰りにそのまま、ここへ立ち寄ったんだけど、泉さんと純平さんだけはなんか寄りたいところがあるからって、それぞれに遅れてくるとかで今、ここにはいない。

拓也お姉ちゃんは初夏の眩しい太陽の下、暑さに耐え切れなくなったのか、いきなり制服のセーターを僕らの前で脱ぎ始める始末だ。

輝二さんはそんな拓也お姉ちゃんの無防備さに少しイラっとしながら、「場所を考えろ」って文句をいい、輝一さんは「裸になるわけじゃないんだから」とかなり甘い対応。

僕的には拓也お姉ちゃんが暑いと感じてるのは絶対、2人が拓也お姉ちゃんの両脇をしっかりと固めて座ってるせいだと思うんだけどな。

僕は泉さんと純平さんの姿が見えないかと、公園の入り口の方を眺めるふりをしながら、すっかり女らしくなった拓也お姉ちゃんの横顔を盗み見る。

拓也お姉ちゃんは通学用バッグから常備してるらしいウォーターボトルに口をつけているところだった。

「ん?どうした。友樹?おまえも飲むか?飲みかけだけどさ」

「え?いいの?じゃあ」

「ちょっと待て」

僕と視線がかち合って拓也お姉ちゃんは僕が欲しいのかと勘違いしたのか、飲みかけのペットボトルを差し出してきた。

僕は間接キスのチャンスを逃すわけもなく、喜んでと手を伸ばすのだが、それを快く思わない輝二さんがいつものように理由をつけてそれを阻止しにきた。

「そんな飲みかけをやるくらいなら、そっちのまだ空けてないヤツをやる方が優しさというものだろう。ほら、友樹。こっちもらっておけ」

「おまえなあ…勝手に人のバッグの中あさんなっての!でも、まっいいけどさ」

まさかの2本持ち…。

断る理由も思いつかず渋々手つかずの方を貰い「ありがとう」と笑顔を返せば、拓也お姉ちゃんも嬉しそうだ。

「じゃあさ、そっちの分は俺が貰ってもいいよね?なんか拓也が飲んでるのみたらこっちも喉渇いてきちゃってさ」

「ん?そうか?じゃあ、もう予備ないしちょっとでよければこっちやるよ」

これで丸くおさまったという感じで、再びベンチに腰掛けなおそうとする輝二さんだったけど、まさかの輝一さんの言動にまた顔がひきつった。

僕もあの時点で口を挟まないなんておかしいなとは思ってたんだ。

密かに計算づくだったのかなあ。こうなること---。

もうついてけない。

そう思って僕は敢えて2人のやりとりに口を挟まず貰ったペットボトルに口をつけながら、遠目に双子のやり取りを見つめる。

「おまえもそれぐらい買う金くらいあるだろおが!拓也から施しを受けようなんて真似するな」

「いやあ、1本も必要ないし、ちょっと喉潤すだけだから。それに…拓也の口をつけた飲み物なんだからさあ」

なんか拓也お姉ちゃんの目の前で例のごとく2人がたった1本のペットボトルを握り締め、ギリギリと睨みあってるんですけど…。

「おまえなあ…おもいっきり間接キスとかせこい手狙ってるなよ!恥ずかしくないのか」

「飲みたいんだからいいじゃないか。それともまさか…間接キスごときにも嫉妬しちゃうのかなあ?君は」

「いいから、これはおとなしく拓也へ返せ」

「あー…もうおまえらの手の体温でぬるくなってそうだし、俺いいや」

拓也お姉ちゃん、すっかり呆れ顔で目の前の光景をめんどくさそうに見ている。

そこへようやく泉さんが到着したようだ。

「ごめーん!遅くなっちゃって…」

泉さんの声に全員が一瞬、そっちへ視線を向けた瞬間、拮抗した力のバランスが崩れたせいか。

--バシャン!

「う…」

「「あ…」」

2人の手の中のペットボトルがちょうど立ち上がったばかりの拓也お姉ちゃんの胸元めがけて、勢いよく傾き、おもいっきり水をぶっかける形になったようだ。

「お…まえらなあ〜!!」

薄地のブラウスが透けてかすかに見えるのはブラジャーのライン。

みんなの目が一斉に拓也お姉ちゃんへと注がれた瞬間。

「いい加減にしやがれ!!」

バシン!という乾いた音が立て続けに2つ。

輝二さんに手を上げる拓也お姉ちゃんはよく見るけど、輝一さんにまで手をあげたのははじめてみた。

「くっそお〜…濡れた〜」

「大丈夫?拓也。こっち来なさいよ。拭いてあげるから」

「ん…頼むわ」

そそくさと泉さんの方へと、胸元を押さえて駆け寄っていく、拓也お姉ちゃんの後ろ姿を呆けた状態で見つめる僕ら。

そこへ最後の1人。純平さんが駆けつけ、僕らを見つけて「どうしたんだ?おまえら、顔真っ赤だぞ」

と首を傾げて呟いた。

「あ…いやあ。ちょっとな」

「怒られたけど…ちょっと得した気分ってとこ?」

「僕は完全についてたかも…だけど」

「はあ?ワケわかんないんだけどさ。それよか泉ちゃんと拓也は?」

「あーちょっと席外してるだけ。もう来てるから」

僕は軽くそう返事をしてから、手にしていたウォーターボトルを太陽へとかざす。

--早く夏にならないかなあ…と。

憧れの人の眩しい水着姿を思い浮かべながら思うのであった。

-end-

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友樹くんのイメージだったのか…(え?)

冒頭の水着な拓也お姉ちゃんですよw

本当はもっと短いはずだったのですが、気づけばそこそこの文章量に…

友樹視点にしたせいですかね?

学校内だったらみんなが会う理由なんてなかったわけだし。

ただ双子だけいい思いばっかさせてたら可愛そうだろ!

そんだけの理由。