ミニフロ〜その10

拓ちゃんと夢ちゃんの習慣からはじまる話。

たぶん短い…ミニフロらしくw

今回は泉さん視点でお送りします。

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お返しはきっちり2倍で

 

「ホント、飽きないわね」

「いいじゃん。別に。それに夢だってなあ」

「あたしのはおっぱいじゃなくて、身長なんだけどね〜」

「うっせえバカ」

いつからか?
拓也と夢が牛乳を飲むと胸が大きくなるとか、身長が伸びるとかという話を聞いてきて、朝昼、そして放課後帰る前に必ず、校内の自販機の前で牛乳のパックを飲み交わす姿を見るようになったのは---。

今日も朝から2人が中庭にある自販機の前で、ふざけあっている姿を見かけ、私はおもわず呆れてしまった。

「んと〜…今日はぁコレ!」

「うりゃっ!」

「あー!!」

ピッ!と夢が目的の飲み物のボタンを押すよりも早く、拓也がいじわるをして夢の苦手なコーヒーのボタンを押す。

ガタン!と音がして出てきたコーヒー牛乳に夢が物凄く嫌な顔すれば、拓也が「前回の仕返しなあ」ってニヤリと笑って、自販機にお金を投入。

すかさず、今度は夢が拓也よりも先に適当にボタンを同時押しすれば、今度は拓也がむくれる番。

「よりにもよって豆乳はねえだろ!俺、これ苦手なんだよなあ。あっ泉!おまえ、コレ飲む?」

「あー遠慮するわ」

「じゃあ、こっちは??コーヒー牛乳」

「そっちもちょっとね〜」

「ん〜じゃあ、棗先生にでもあげっかなあ」

「いや、どうせならこっちやろうぜ。そっちは俺が飲んでやっから。ほれ、金返してやっからさ」

拓也がスカートのポケットを探って、小銭を取り出し夢に渡すと「ちょっと職員室様子見てくる」と言い残し、豆乳のパック片手に渡り廊下を走って消えていった。

「豆乳ってさ、好き嫌いあるからね〜。棗先生はどうだろ?」

「拓也は少なくともあまり好まないと判断してもってたわね。絶対」

「だよね〜。どう見てもあの顔は喜んで奢りますって言うよりかは、いらないもの押しつけて反応を楽しむ側の顔だったよ」

※ ※ ※

そして朝のHRの時間。

棗先生はいつものように、拓也たちがいる窓際の一番後ろの窓から、颯爽とロープを伝って登場。

しかも片手には、拓也が先生にあげたと思われる豆乳のパックが、なぜか白いビニール袋いっぱいに下げられていた。

「やあ、諸君!おはよう!!今日は先生からみんなに素敵なプレゼントをやるぞぉ!」

「ゲッ?!マジかよ…」

先生がビニールから顔を覗かせている豆乳のパックを1つずつ、ご丁寧にクラス全員に振り分けていくのを見て、拓也の顔が引きつった。

「ほい!神原!!今朝はコレありがとな。俺のいない間にこっそりと小毬に置かせていっただろ?と、いうわけで…おまえにはお返し2倍ということで2個な?ちゃんと飲めよ〜」

「う…」

棗先生を甘く見てはいけない。

それが本日の教訓。

end

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結局のとこ、1本はちびっとだけ口つけた後、飲めないと先生が教室出て行った後、輝二さんに片付けてもらった拓ちゃん。

もう1本は輝一さんに片付けてもらったようです。

ちなみに泉ちゃんと夢ちゃんは飲めないわけではないので、飲むには飲んだ。

なにせ、棗先生が「強制じゃないけど、先生の自腹だからできれば、口つけて欲しいなあ」なんていうもんだから、どうしてもダメ!という生徒以外はいちおう飲んだHRの場でw

なお、拓ちゃんにいたっては先生の監視があったため、とりあえず口つけたってことです。

せっかくだから、棗先生の眼前に「まずっ!」って吹いてもらっても良かったんですけどね〜。