ウチの妹が可愛すぎる件なんですが…(三天♀)

はじめに〜この話は天馬♀が三国さんと兄妹設定。

でも、本当の兄妹じゃなくて天馬♀は三国の義妹です。

天♀は三国家の養女扱い。だから血の繋がりはなく、「三国天馬」となってます。

※ ※ ※

「お兄ちゃ〜ん!俺の新しいブラ知らない?」

「はあ?知るわけないだろう。ちゃんと探したのか?」

「探したよ〜!でも、見つからないの!!あー、もう時間もないし、いつものでいいか。キツイけど」

今となっては当たり前となったこの朝の会話。

俺は朝一で仕事に出て行った両親の代わりに、2人分の弁当を作る手をとめて、未だにパジャマ姿でうろうろする妹のために、彼女の部屋へと駆けて行った。

「おいおい。昨日の買い物した荷物全部そのままじゃないか。ちゃんと片付けろって言っただろ?だから、分からなくなるんだぞ」

「だって…面倒なんだもん」

「とにかく下着なんだし、身に着けるんなら一度洗濯してからな。お兄ちゃんが洗っといてやるから、今日はちょっとぐらいキツくても古いので我慢してろ」

「はあい」

俺が天馬が昨日友達と一緒に買ってきた下着類を取り分け、整理してるのを横目に彼女はもそもそと着替えをはじめる。

「あっおい//お兄ちゃんがいる前で、肌を見せるな!恥ずかしくないのか!」

「え?だってお兄ちゃんだし…そりゃあ、霧野先輩とか南沢先輩の前だったら危ないだろうけど」

--お兄ちゃんもあの2人には気をつけろって言ってたしね。

と、悪気のない笑みを浮かべ、天馬は逃げるように部屋を飛び出していく俺の背中に「大丈夫〜。俺はお兄ちゃん一筋だから」と可愛い言葉さえ残してくれた。

(本当に一筋なんだかな…)

俺は洗濯機を回しながら、おもわず苦笑してしまう。

たしかに妹の(といっても血の繋がりはないが)天馬は俺にべったりすぎるくらい、「お兄ちゃん」とすりよってくる。

そのせいか、同じサッカー部で、なおかつ天馬をお気に入りとしている南沢や霧野からは、これでもかと言うほどの羨ましい視線を感じている。

南沢には「おまえはあくまで天馬の兄なんだろ?恋人でもないのに、なんであんなに好かれる?」と皮肉さえ言われたくらいだ。

(そうなんだよな…俺はあくまでアイツの兄であって、恋人じゃないんだよな)

--いつからだろう。

天馬を妹としてでなく、異性として見ていることに気づいてしまったのは---。

(天馬にとって俺はやっぱり、ただの”大好きなお兄ちゃん”なのかな?)

この距離を変える事はきっと難しいと思った。

兄妹として過ごした時間の方が、他人でいた時間よりも長くなってしまった。

きっと天馬はそのうち、他の誰かを好きになり、俺から離れていくだろう。

そして”お兄ちゃん”と懐くこともきっと---。

「…ちゃん。お兄ちゃんってば!」

ぐるぐると回る洗濯物をジッと見つめていると、隣で制服に着替えた天馬が俺を呼んでる声がしてきた。

慌てて我に返り、振り向けば天馬が満面の笑みで「ご飯食べよ」と俺の手を引っ張った。

それははじめて会った日と同じ、変わらない温かい笑顔で、俺だけに向けられる特別なもの。

「ああ。そうだな」

「早くしないと、朝練遅刻しちゃうよ!」

トテトテとスリッパの音を廊下に響かせて、天馬はキッチンへと俺を引いて歩き出す。

できることなら、ずっとこうしていたい。

キミと…

兄妹の関係でもいいから---

どうかこの先も俺のそばから離れないで。

-end-