あくまでおかしな話なんです(蘭→天♀←拓)
一時期、出してたハロウィンネタが急遽没ったのを、改良して提出しなおしたものです。
pictにいるゴスロリ悪魔天馬♀がでてくるお話。
※ ※ ※
それはある日の放課後のことだった。
神童と霧野はサッカー部の練習の後、マネージャーの葵から相談したいことがあると言われ、他の部員たちが帰った後も彼女を待ってミーティングルームに残っていた。
「空野さん遅いな」
「すぐ来ますって言ってたのに、どうしたんだろ?」
指定された場所のテーブルの上には、彼女が用意したのかクッキーやらチョコの包みが山積みにされてある。
「これ、食べていいのかな?」
霧野がそれをさりげなく手にとったときだった。
ミーティングルームの扉が開き、1人の少女が場違いな扮装で2人の前へと躍り出た。
「とりっくおあとりーとぉ〜!先輩〜キャプテン〜お菓子くださ〜い」
「「……」」
予想外の天馬登場。
しかも、ずいぶんと可愛らしいミニドレス姿。
おもわず、どう反応していいか分からず硬直する2人。
「あれ?どうしました?お2人とも…今日ってハロウィンで合ってますよね?あれ?俺、もしかして葵に騙されたとか??」
「あーいや、合ってはいる…が」
「その…なんだ?いきなりお菓子せびる奴普通いるか?」
「ふえ?だって、葵が先輩たちにこの格好で【お菓子ください】っておねだりすれば、甘いお菓子いっぱいくれるよって言ってたから…ハッ!もしかしてやっぱり騙された?!」
顔を真っ赤にして、葵に担がれたと思い込み、バッと踵を返しこの場から逃げようとする天馬。
しかし、それよりも早くに状況をいち早く飲み込んだ2人が同時に天馬の腕を両サイドからしっかりと掴みとる。
「あーそんなことはないから!な?ほら、お菓子、こうしていっぱい用意してあるから好きなだけ食べてけ。ほらっあーんして」
最初に行動にでたのは霧野。
霧野はちょうど手に取っていたチョコの包みを開くと、きょとんとしている天馬の口にそれを放りこんでやる。
「おいしいれす〜w」
口の中をもごもごさせながら、幸せいっぱいな笑みをこぼす天馬に、おもわず抱きつく霧野。
「ふにゃっ//きっ霧野先輩〜」
「んなっ?!きっ霧野!またおまえは!!」
「天馬〜可愛い//俺はむしろおまえに悪戯したいw」
「おっお菓子あげるから許してくらさい〜」
「お菓子いらないから天馬ちょうだい」
「ダメに決まってるだろおが!」
ずいっと2人の間に割り込み、神童も今日ばかりは負けじと天馬を抱き取る。
「天馬っ!お菓子ならここにいっぱいあるぞ!なんだったら俺ん家に今から来い。そうすれば高級菓子を山ほどやるぞ」
「本当ですかあ?あー俺、駅前の限定スイーツ食べたいです!あそこのお値段もいいし、なかなか取り寄せられないんですよねぇ」
「分かった。すぐに家の者に用意させよう」
サッと携帯を取り出し、自宅へと連絡をとろうとする神童の手を押さえ、霧野はもう片方の手でしっかりと天馬を自身の胸の中へと引き寄せる。
「神童〜それはフェアじゃないだろう?金に物言わせて天馬を懐柔すんなっての」
「俺はただ、天馬に過剰なスキンシップをしたがるおまえの魔の手から天馬を救おうとしただけだ!」
「あのぉ〜…お菓子〜」
それから数十分、天馬の説得が通るまで2人の天馬争奪戦は延々と続くのであった。
もう強制終了…w
-end-
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