仮想夫婦(蘭天♀)
蘭丸さんの天馬呼び確定記念!と勝手に称し、仮想夫婦体験をしてしまう天馬と蘭丸さんのお話。
いちおう高校生設定です。
無駄に甘いぞ!
と前置きをしつつ、OKな人だけGO!
※ ※ ※
「悪いな。せっかく来てもらったのにさ」
「いいえ〜いいですよぉ。赤ちゃんの世話は秋姉の子でも慣れてますし」
部活のない休日。
今日は本当は天馬とデートの約束をしていたのだが、ウチの年の離れた姉がどうしても抜け出せない仕事の都合で、急遽実家に赤ちゃんを預けに来た。
だが、この日は母さんも父さんも仕事で留守。
仕方なしにこれから出かけようっていう俺に、押しつけられたわけだが---。
「ホント、おまえ扱い慣れてるよなあ。助かったよ。俺が抱っこしてもずっと泣いてて困ってたんだ」
姉さんから預かったときはぐっすり寝てたから良かったんだけど、姉さんが出かけたからすぐに目を覚ましてピィピィやかんみたいに泣き出したこいつ。
ためしに抱っこしてみたけど、泣き止まないしどうしようかと思ってたところへ、天馬が俺からの「デート中止」のメール見て、直接家へ来てくれて今に至る。
「あっこら//お姉ちゃんのはママみたいにおっぱいでないんだよ〜。んにゃあっ//服の上から吸いつかないでぇ」
「あーこいつ、腹減ったのか。たしか、このバッグの中に粉ミルクがあったはず」
天馬を姉さんと勘違いしてか、どう考えてもおまえのママより巨乳の天馬のおっぱいに服の上から吸いつく赤ん坊。
正直、羨ましすぎる構図なんだが…。
ちょっとだけ目の前の甥っ子に嫉妬しつつも俺は、バッグから小分けされた粉ミルクの袋と哺乳瓶を取り出して、キッチンへと下りていく。
「蘭丸さん、作れるんですか?」
「なんだよ。これくらい俺だってできるって!いちおう、何度か預かってるし…まあ、そん時は母さんいたけど」
よほど俺が心配だったのか、赤ちゃんを抱っこしたまま、俺の後を追って下りてきた天馬。
よく見りゃ、こいつ赤ん坊のよだれで服がべとべとになってるじゃないか。
俺はさっさと粉ミルクを作ると、天馬から赤ん坊を引き取った。
「後は俺がやっとくから、おまえ服脱いだ方がいいぞ。俺の適当にクローゼットから引っ張り出してきていいから、それ洗濯機入れて洗っちゃえよ」
「あ…でも、悪いです」
「いいから!それ、どう見ても今日のデートのために下ろした新しいヤツみたいだしさ」
「…//あっありがとうございます!じゃあ、赤ちゃんお願いしますね。蘭丸パパさんw」
「なっ?!おっおまえなあ〜//」
「えへへw蘭丸さんなんか育メンみたいでかっこいいです」
赤ん坊にミルクをやってる姿を少し照れ顔で見つめながら、天馬はそう言うと服を脱いで2階へと着替えをとりに上がっていった。
(パパって…俺たちまだ高校生だぞ。それにエッチだって一度もしてないってのに…気が早いっての)
--でも、この先ずっとこうして天馬と一緒にいられたら俺も天馬も本当の夫婦になって、こうやって子育て一緒にするのかな?
そう思うと、普段押しつけられるたびに疲れさせられるこいつも可愛く思えるものである。
「なあ瑠樹〜?おまえも天馬ママ好きかあ?さっきから、おまえアイツのおっぱいばかり触ってたもんなあ」
「うーあー」
俺が天馬の名前を呟けば、瑠樹は小さな手をしきりに伸ばして笑ってみせる。
「だよなあ。やっぱり、姉さんの微乳よりも天馬の天まんだよなあ。俺も触りてぇよ」
「そっそれはもう少しだけ待っててください//」
フッと背後から声がかかり、振り返ればそこには俺のシャツを着込んだ天馬が恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら立ちすくむ姿。
俺から瑠樹を抱き取る際に、前かがみになれば、だぼっとしたシャツの隙間から豊かな胸の谷間がちらりと覗いた。
おもわず、覗き込めば天馬はハッとなって瑠樹を盾に胸をしっかりと覆い隠す始末。
「ケチ〜見ただけじゃんか」
「はっ恥ずかしいじゃないですか//ねえ、瑠樹くん。蘭丸パパさんはちょっとエッチなのが欠点なんですよぉ〜」
「おまえなあ〜」
「ついでにやたらと抱きついてくるとことか、後チュウが凄く好きなとことか、それと」
「おまえはそんなに俺が嫌いか!」
俺がそう言うと同時に、天馬が顔を真っ赤にして意外な言葉を呟いた。
そう、それは俺にとっては意外な言葉。
「でも、そんなとこも含めて俺は蘭丸さんが大好きなんだよ」
「天馬…//」
「ねえ、蘭丸さん。いつか、もし蘭丸さんが20歳過ぎてもまだ俺のこと好きでいてくれたら、そしたら考えてくれませんか?」
すっと俺の隣に瑠樹を抱きながら、天馬が座り込み伏せ目がちに小さな声で囁いた。
「結婚…とか…//」
「難しいお願いだなあ」
そんなの聞かれるまでもないのにさ。
そう思いながらも俺はわざと意地悪を言ってみる。
途端に泣きそうなくらいに暗い顔をして落ち込む天馬。
「です…よね。ごめんなさい。今のは聞かなかったこ…と…に--」
そっと天馬の顎に手を掛け、無理矢理顔を上げさせ瑠樹を間に挟んで優しくキスをする。
「バァカ。冗談に決まってんだろ。俺がおまえのカレシになった今でも、おまえ狙ってる奴、まだまだいっぱいいるってのにさ。そんな中、絶対離すわけないだろ?」
「蘭…丸さん//」
「20歳まで待たなくてもいいよ。天馬さえ、良ければ今からでも子作りしよっか?」
「にゃっ//おっ俺は子供が欲しいとか一度も言ってませんよ〜!ただ、けっ結婚の話を〜」
「結婚するなら、もういいじゃん!なっ?天馬〜俺たちの子供作ろっ」
「もおっ//蘭丸さんのバカァッ!!」
まあ、今回は瑠樹が間にいるから手は出せないんだけども--。
天馬の奴が本気にしてデレMAXで可愛いから、それで許してやろうと思う。
--でも、いつかさ。
「何年後になるか分からないけど、本当の家族になろうな…天馬」
「…あっ//はい!」
俺がぼそりと不意に呟いた言葉にも、すぐさま反応して満面の笑みで返事をくれる。
やっぱり俺はそんな俺に真っ直ぐな天馬が好きだ。
「天馬…大好きだ。愛してる」
「俺も蘭丸さんが大好きです!」
-end-
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