ほわほわ天まん?中華まん(京+蘭+拓天♀)

「あ…なんかいい匂い」

「中華まんの匂いだな」

「中華まん?なんだそれは?」

「あ?神童。おまえ、中華まん知らないのか?」

「ほら、神童はお坊ちゃんだから。庶民の食い物とか買い食いはしないから」

「霧野っおまえまで俺をバカにする気か」

「いや。それよりも、誰だよ。ミーティングルームでおやつ食ってる奴」

「練習前にそんなことする奴って言ったらアイツぐらいだろ?」

そう言って剣城が中へ入れば、案の定と言ったところだろうか?

「やっぱりな」

「「天馬…」」

おもわず霧野と神童が同時に目の前の彼女の名を呼べば、ほかほかの中華まんを両手に、天馬は「はい?」と口をもごもごさせながら振り返った。

※ ※ ※

「天まんが共食いか?俺にも1つくれよ」

「天まんっていう奴にはやらない!」

「いいじゃねえか!そんなにあるんだからよ」

「しっかたないなあ。全部、肉まんだけどいい?」

「おまえ、どんだけ天まんに肉つけたいんだよ」

「あーっ!また言ったあ!!」

「天馬〜俺にもちょうだい」

剣城にブウたれつつも、天馬は真向かいの椅子に腰掛けた剣城へと肉まんを1つ手渡してやる。

すると今度は霧野が、さりげなく天馬の肉まん…もとい天まんの方に彼女の背後から手を伸ばし、むにゅりとその豊満な胸を鷲掴み。

「ふにゃあっ//」

「あっごめん。間違えた。こっちだったな。肉まん」

「霧野っ!今の絶対ワザとだろ!」

「しっかたないだろ?天馬自家製の天まんの方がおいしそうだったんだからさ」

「うう〜//霧野先輩まで〜」

アツアツの肉まんを手の上で転がしながら、霧野は天馬の右隣の席に腰掛ける。

「あっ良かったら、拓人さんもおひとついかがですか?おいしいですよ」

「神童は天馬の恋人だから特別に天まんの方食わせてもらえっかもよ」

「んなっ//」

「なっ何変なこと言ってるんですかあっ//もおっ!霧野先輩、セクハラで訴えますよぉ」

神童のために、肉まんを新たに手に取り、それを2つに割ってフウフウと息を吹きかけながら、天馬は顔を真っ赤にして霧野に文句の1つでも言った後、ほどよく冷めた肉まんを半分、神童へと差し出した。

「はい。どうぞ!おいしいですよ」

にっこりと微笑み、差し出された肉まんを手に取る前に神童はちょっとだけ、視線を彼女の胸へとおもわず向けてしまい、霧野のせいでもあるのだが--邪な妄想を一瞬でもしたことを恥じ、「ありがとう」というつもりが「すまない」と懺悔にも似た言葉で受け取ったのはいうまでもないことだ。

-end-