キミだけは変わらないでいて(京天♀)
もう、ウチの京天♀は幼なじみ設定デフォでいいよな!
ってことで、今回も幼なじみな京天♀。
※ ※ ※
「それじゃあね!天馬ー!!」
「うん!信助!またねー!」
サッカーの練習を終え、河川敷で信助と別れる。
木枯らし荘までせっかくだからドリブルでもしながら帰ろうかな?
そう思いながら、目の前の階段を駆け上がり、小脇に抱えていたボールを足下に下ろそうとしたときだった。
お見舞いの帰りだろうか?
自転車にコンビニ弁当を載せた京介を見つけた。
「おーい!京介ー!!」
「あっ天まん」
「てっ…天まんって!また言ったあ!!」
いつからだろう。
こんな変なあだ名つけられたのは…
今となってはこのあだ名。
さりげに霧野先輩に浜野先輩、南沢先輩にまで言われてるんだけど…おまえのせいで。
おもわず、手にしていたサッカーボールを近寄ってきた京介めがけて投げつけてやろうかと思ったが、そこは俺も女の子だしな。と思い、構えを解く。
「てっきり投げてくるかと思ったんだがな」
「へへーんだ!俺だって、いつまでもおまえのいうサッカーボールばっか追っかけてるじゃじゃ馬じゃないんだよぉだ!」
京介が「荷台に乗ってくか?」と言うから、遠慮なくボールを抱えて荷台に跨れば、京介がフッと鼻で笑って「やっぱりおまえはじゃじゃ馬天まんだ」と言って、ゆっくりと自転車のペダルを漕ぎ出す。
「なっ何でそうなるんだよ!」
「だってよ。普通の女だったら跨ぎ乗りはしねえだろ?例えばさ、おまえの親友の空野とか。アイツだったら、絶対横座りするぜ」
「う…いいじゃんか!別に…どうせジャージ履いてんだし」
「まっ俺は女らしい奴よか、てめえみたいなじゃじゃ馬の方が扱いやすいけどさ」
「ふぇっ//」
「…変わんなよ」
「きょ…すけ?」
「なんでもねえよ!ほらっ飛ばすぞ!しっかり捕まっとけよ!」
「え?うわあっ!バッバカ!!急にスピードあげんなああ!!」
グンッと急に体が風に煽られ、俺はびっくりしてボールを小脇に抱え、片手はしっかりと京介の腰へと回し、しがみつく。
今さっき、アイツが呟いた言葉。
”変わんなよ”
あれって、どういう意味なのかな?
流れ行く景色と京介のあの頃よりまた少し大きくなった背中を見つめながら、俺はむしろ彼にこそ変わらないでいて欲しいとさえ思うのであった。
--時が過ぎれば、周りの景色は幼い頃に見た景色と変わっていく。
友達も親戚も、みんなみんな何かしら変わっていく。
だけど、キミだけは変わらないで。
キミだけはずっと…今のまま、無邪気で純粋なまま大人になってほしいから---。
願うならば、ただ1つ。
俺とキミ、2人一緒に、これからも変わらない関係で大人になりたいんだ。
-end-
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