| 伝えたい
でも伝えない 今は…〜京天♀ ※2人は幼なじみ設定なので、付き合ってないけど互いに名前呼びになってます。 すれ違い すれ違い なんでいつもこうなんだろう? もっと素直に向き合いたいよ でも、なぜかな? キミを前にすると俺は… 【京介…大好きだよ】 伝えたい でも伝えない 今は… --昼休み。 「ったく!京介の奴どこへ行ったんだよ!屋上で寝てるから午後の授業始まる前に起こしに来いっていっときながら、どこにいるんだよ!いないじゃないか!」 俺は誰もいない屋上をぐるりと一周した後、貯水棟の真下でどこに隠れているのか分からない京介に向かって文句を言うと、その場にぺたりと腰を下ろす。 そしてさりげなく空を仰ぎ見たときだった。 「あ…いた」 貯水棟の上にわずかに覗く2本の足先。 俺は梯子を伝って上へと上がり、探していた人物の隣へと這いよる。 「呑気に寝やがって…でも」 フッと寝ている京介の顔を覗き見れば、普段見るのとは違う穏やかな寝顔。 それは俺たちがまだ幼い頃、彼の兄の優兄が足を怪我する前によく見ていた顔そのものだった。 「あの日以来、ずっと見てないなあ。こんな穏やかな京介の顔。ねえ…京介は何も悪くないんだよ?優兄だってそう言ってたじゃないか」 そっと彼の髪を撫で、そしてそっと彼の上に自身の影を落とした。 彼が起きてたら絶対できないな…とか思いながら、俺はそっと京介から離れる。 「大好きだよ…京介」 顔を真っ赤にしながら、はじめて伝えた思い。 京介は寝ているから、きっとこの声は聞こえてないだろう。 でも、いいんだ。 今は---。 「ほぉら〜!起きろー!京介〜!!」 「って!てめっ!起こすんなら、もっと女らしい起こし方しろよな?」 「たとえば〜?」 「優しく耳元で囁くか、そうだな。キスして起こすとかでもしてみるか?」 「ななっ//なんでそれを〜?!」 「あ?何が?」 「いや…知らなけりゃいいんだ。知らなきゃさっ!それより、急いで教室戻らないと!」 「ああ。そうだな」 --いつか、いつか俺がもっと素直になれたら、そのときにまた今度は起きてるキミに伝えるよ。 【京介が好きだよ】 今度は聞こえるように囁くからさ… -end- あとがき-- 携帯版だけど、それなりの長さあるよな〜と改めて思う。 これでもけっこうがんばってコンパクトにしたのです! 本当なら、京介が天馬のキスも告白も全部聞いてて、逃げようとした天馬♀を捕まえて改めて告白みたいな? それやるとさらに長くなるから、寝ててもらったんですが… それに↑の没ったシチュは過去ログの恭理♀でやってるんだな。まんま同じこと…場所も同じでw だから、良いか〜ってなったのも1つ。 なんか京天♀って手を伸ばせば簡単に届く距離の恋愛をしてるのに、お互いに素直になれなくて、前へ進めず平行線を辿ってる実は初々しいカップルに見える。 拓天♀はその点、進展は遅行ではありますがちゃあんと前に向かってるんだよな。 ただ、じれったいほどモジモジしてるような…。 2011/10/8 |